どちらでもいい

 日曜に友人の結婚式を見に行った。
 親族だけの式が神社で行われるので衣装屋さんから神社までの道中を眺めさせてもらう。もともと美形の花嫁がその日またちょう可愛くて花婿もまあまあ可愛くて(ごめん)実に眼福。ほんとにもう花嫁が神社までの道を白無垢で歩き難そうにうつむきがちにゆっくり進む様子とか、先をスタスタ行く婿の目をかすめて攫ってしまいたいほど可憐でしたばい。
 図書館が三浦しをんの「人生激場」(かなり笑えた)あんた借りっぱなしでしょ借りたいって待ってる人いんだからとっとと返してよね!という(ちょっと誇張しています)ので返却に行く。ついでに一緒に借りてた単行本5冊、雑誌2冊も返すぜとてくてく持ってくがまあ重い。身長が5ミリは縮んだ気がするぞ身の縮む重いとはこのことか!(ちがう)と一歩一歩踏みしめつつ向かう。
 さて次は何借りるかと書棚をうろつくとアゴタ・クリストフの短編集発見。前に読んだやつかも…とぱらぱらめくるとページの間に紫がよぎる。ん?と戻ると花びらが挟んである。鮮やかな紫のパンジーと思しきひとひら(花には暗いので違うかも)。
 皆川博子の作品集を借りたときにページに人の皮膚のようなもの(…というかあきらかにかさぶた)がところどころ挟まっていて小説の妖しい内容と相まって戦慄を覚えたことを懐かしく思い出す。