栄螺堂にて

 念願の会津・栄螺堂へゆく。
 栄螺堂は会津若松にある1796年建立の二重螺旋形の建築物です。すごい。寛政8年(というえらい昔)に二重螺旋の建築を設計したことが!その想像力。郁堂和尚という人物が考案したそうです。すげーよ郁堂!
 この建物の事はある推理小説で知り、見てみたいとずっと思ってた。以前会津に来た時は栄螺堂は閉館時期で観れなかった。そして今回やっと実物を見ることができた!
 美味しいそばを喰い飯盛山の階段を上って白虎隊士の墓を横目に見ながら進むと栄螺堂がこつ然と現れる。ああぐるぐるしてるよ!傍らの小屋の女性に観覧料を払い栞をもらい流れるような説明を聞きいざ中へ。うす暗い中、先ず正面に郁堂和尚(の像)。そこからスロープを上って最上部へ向かう。内部には古びた名前入りステッカーがベタベタと張ってある。螺旋の中心側の壁には言い伝え?や絵が掲げてあり、壁が途切れると太い支柱と逆側(降りてゆく方)の通路も見える。後ろから学生らしき男子2人が来る。頂上は小さな太鼓橋のようになっていて渡ると下りの通路に入る。
 自分が二重螺旋形の建物の中にいることが嬉しい。DNAなんて知らなかっただろう寛政の僧が二重螺旋形をイメージし築いた建物。どうして二重の螺旋なんて思い付けるんだろう。センスいいなー。
 入り口の真裏にある出口より出て回廊を進み下界へ戻る。栄螺堂の中はまさに異界でした。