が丘

 夕刻にハーブ園を訪れる。
 月曜日で閉演時間も近いためか人がいない。ハーブやらワイルドな草やらの生えた庭の中をぽつぽつと話しながら歩く。空に雲はない、日没が近い。葉の落ちた木の枝の間からみる空が良いといわれたので見たら本当に良い。少し離れたところに何か大きな物をくわえたカラスがいて、よく見るとくわえていたのは死んだ魚だった。
 そんな荒涼とした庭を見ながらベンチで熱い紅茶を飲む。